【過去問】IELTSリスニングのサンプル問題を解いてみよう!

【IELTS問題】リスニングセクション1のサンプル教材

こんにちは!

SOLO IELTS TOEFLルークです。

今回の記事では、IELTSリスニングのサンプル問題を共有します。

これからIELTSの受験を考えている方や、現在IELTS対策をしていて教材を探している方は、是非活用して下さい。

本記事冒頭では、IELTSリスニングの概要についてザッとまとめて説明します。TOEFLとの違いや、問題形式などが中心です。

既にIELTSの内容をわかっている場合は、前半を飛ばしてすぐに問題を解いていただいてOKです。

本記事の後半では、リスニングのスコアアップに役立つテクニックなどを簡単に紹介しますので、興味があればご覧になって下さい。

また、リーディングも同様に過去問を公表しています。コチラも学習の参考に活用して下さい:

それでは詳しく見ていきましょう。

IELTSリスニング 概要

概要

まずは、IELTSリスニングの概要をみていきましょう:

パート数4パート
問題数40問(各パート10問)
試験時間約40分
リスニング形式パート1:2名の人物からなる日常会話
パート2:日常的なトピックに関するモノローグ
パート3:2~3名の自分物からなるアカデミックな会話
パート4:アカデミックな文脈のモノローグ
設問形式7パターンの設問からランダムに出題

IELTSのリスニングセクションは4つのパートに分かれて、各パートごとにそれぞれ決まったシチュエーションでの会話やスピーチがあります。

TOEFLリスニングは、大学キャンパス内での「対話」と「レクチャー」の二種類が出題されますが、IELTSはより日常生活に関連したシチュエーションでのリスニングが出題されることが特徴です。

また、話者はイギリス英語を話す割合が多い点も、TOEFLとは異なる点の一つです。

正答数とスコア

次にリスニングの正答数とスコアの関係を見てみましょう:

正答数バンドスコア
40-399.0
38-378.5
36-358.0
34-327.5
31-307.0
29-266.5
25-236.0
22-185.5
17-165.0

海外進学には、一般的にスコア「6.5から7.5」が必要です。

上記の換算表を参考にすると、7.5を目指す場合は各セクションで二問。6.5を目指す場合は、各セクションで約三問、問題を間違えても良いということになります。

一方で、IELTSのライティングとスピーキングは、スコア6.5以上を取得することが難しいとされています。

各セクションの平均値が、最終的なスコアとして算出されるので、リスニングのスコア7.5では少しリスクがあることが分かります。

なので、仮に7.5を目指す場合は、8.0以上を目指して対策をしていくことが、安定して合格スコアを取得するポイントになります。

問題形式

IELTSリスニングでは、以下の6パターンの問題が出題されます:

1. 選択問題選択肢の中から適切な回答を選ぶ問題
2. マッチング問題設問に対して適切なパッセージ内の情報を結びつける問題
3. ラベリング問題図・予定表・地図などに書かれている情報を書き加える問題
4. 要約問題ノート・要約・表・チャートの空欄に制限文字数内の語句・数字を書き込む
5. 空欄補充・記入式文章の空欄に制限文字数内の語句・数字を書き込む
6. 英問英答英語の質問に対して適切な回答を書き出す

TOEFLとの大きな違いは、ディクテーション問題が出題されることです。

表やチャートなどの空欄部分に入る語句を、音声を聴いて書き起こす問題が出題されるので、特別な対策が必要になります。

IELTSリスニング 過去問

過去問(PDF)

以下のPDFより、過去問をダウンロードすることが可能です:

スマホを利用している場合は、PDFを確認しながら紙に回答を書き写して問題を解いてみて下さい。

トランスクリプトに関してですが、内容が多くなっています。そのため、可能であれば、紙にプリントアウトして精読することをオススメします。(面倒臭いですが)

スコアアップのテクニック

基礎力が大切なことは言うまでもありませんが、今回紹介したような「書き取り形式」な問題は、解く時にちょっとしたコツがあります。

そのコツというのが、

  1. 書き取る品詞 or 情報を予測する
  2. パラフレーズを意識する

という二点です。

そして、それらを可能にするための基礎力として「発音矯正」を学習に組み込んでいくことでスコアアップが見込めます。

1) 書き取る品詞 or 情報を予測する

まず最初にやることは「書き取る品詞 or 情報を予測する」ということです。

今回紹介したような、いわゆる「まとめ系」の書き取りは、各カテゴリごとに書かれる情報が箇条書きに書かれていることがポイントです。

例えば “Display Details” のカテゴリ内のアイテムは、全て名詞の情報が並んでいるので、空欄14に入る言葉は「名詞」ということ、より解像度をあげると「前後の項目と似たような意味を持つ名詞」ということが分かります。

同様に、空欄13に入る語句は、”Date” という情報から「日付」であること。”to” という前置詞から、開催期間の終了日を示していることが分かります。

このように、事前に「何を書き取るべきか」という情報の解像度を高めておくことで、音声を聴いている時に流れてくる情報を待つことができます。

「網を張っておく」とも言えるでしょうか。

小さいことに思えますが、情報の波の中から「能動的に探す」ことと「受動的に探す」ことは、必要となるリスニング力が大きく異なります。

この「受動的に情報を待つ」という準備を整えておくくことができれば、高いスコアが安定して取得できるようになります。

「何を書き取るべきか」という情報を瞬時に理解するためには、当然ですが読解力が必要です。リスニングのスコアが伸びない原因は、実はリスニング以外にもあるかもしれませんね!

2) パラフレーズを意識する

IELTSに限らず言語試験では「パラフレーズへの対応」がスコアを左右するといっても過言ではありません。

「パラフレーズ?そんな言葉初めて聞いたよ。。。」

そう思う方のために念の為説明しておくと、パラフレーズとは元ある文章と同じ意味の文章を異なる語彙やフレーズを用いて再構築する手法です。

パラフレーズを活用することで、試験制作者(この場合IELTS)は、受験生の語彙力の高さや文章の解釈力ということを評価しています。

よくリスニングのテストで、
「あ!今◯◯◯と言ってたから、正解は◯◯◯に違いない!」
と、自信をもって回答したものが間違いだったという経験聞いたことがありませんか?

そうです。私たちの語彙力や文法力が低ければ低いほど、私たちは「聴き取れた音声」にばかり意識が向き、その内容を正しく理解することができません。

例えば、回答欄11では “Place” と問題用紙に書かれていますが、実際の音声では、
“It’s been held at Royal Museum.”
と、異なる表現で説明されています。

ここで馬鹿正直に “Place” という言葉を待っていると、いつの間にか次の問題に進んでいて、聞き逃すばかりか、内容もイマイチ理解できなくなってしまいます。

パラフレーズはリスニングだけでなく、全てのセクションで活用できるテクニックです。

習得するのは簡単ではありませんが、習得できれば言語運用力で一つ上のレベルに上がることができるでしょう。

IELTSではセクション後半になるにつれて、このパラフレーズの幅が広くなります。復習の度に「どこがパラフレーズされていたか」ということをメモして、英語ではどのように解釈されるのかという感覚を掴んでいきましょう。

3) 発音攻略がポイント

 リスニング力は、大きく分けると「音声知覚」と「意味理解」の二つで構成されています。

英語リスニングを構成する2つの要素
  1. 音声知覚:音声情報を聴き取る力
  2. 意味理解:聴き取った情報の意味を理解する力

音声を聴き取るためには、その言語を自分自身で再現できるようになることが最も効果的です。つまり、発音を習得する。もしくは、発音の精度を向上させることが大切です。

意味理解は、英語の解釈力。つまり、リーディング力を向上させることで、能力を高めることができます。

冒頭で述べたように、IELTSのリスニングはディクテーションが出題される割合が高いので「細かい音を正しく聴き取る能力」がより重要になります。

そのため、音声知覚を向上させる「発音矯正」が、スコアアップの基盤となる非常に重要なポイントとなるのです。

まとめ

リスニング対策はまず発音習得から始めよう

今回の記事の内容を以下にまとめておきます:

  1. IELTSリスニングは4セクション40分で構成される
  2. TOEFLと違いディクテーション問題など、設問形式が豊富
  3. 7.5を目指す場合は「8.0以上」のスコアを目指して対策をすると良い
  4. 発音矯正はリスニング力を伸ばすための基盤。トランスクリプトを音読するなどして、英語を積極的にアウトプットしよう

トランスクリプトを読んでもうまく聴き取れない音があった場合、その音を自分で発音できるか確認してみましょう。

なぜなら自分で生成することができる音は、英語の音として認識することができるからです。

聴き取れないということは「音声を生成できない」または「表現や言い回しの意味を知らない」の2つが大きな原因です。

自分のリスニングはどちらに問題があるのかを分析して、適切な学習を行うようにしましょう。

リスニングが伸びない原因に関する情報や、詳しい勉強法に関する情報は、以下の記事を参考にしてください:

意外と見落としがちなのが英語の「短母音」「長母音」の音です。遠回りに見えますが、必ず基礎から徹底的に消化することを心がけましょう。

今回の記事は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

最後にIELTS対策に関するお悩みなどあれば、お気軽にご連絡ください!

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4 Comments
  1. Tomoki 4年 ago

    10の答えは A/E ではなく B/E ではないでしょうか?

    • user 4年 ago

      Tomokiさん、こんにちは!

      確認したところ、Tomokiさんのおっしゃる通り答えは「B,E」でした!ご指摘いただきありがとうございます^^

  2. K 2年 ago

    Section1の音声ファイルが異なるもの
    のようなのですが、ご確認いただけませんか。

    • Author
      LUKE 2年 ago

      Kさん、ご指摘ありがとうございます!
      本当でした!おかげさまで、他に見ている方も助かったと思います!

      取り急ぎ、Section1の問題と音源を入れ替えたので確認してみてください^^

      トランスクリプトは、後日変更しますので!

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