【TOEFL IBT対策】ライティングセクションのサンプル問題と解説

【TOEFL IBT対策】ライティングセクションのサンプル問題と解説

この記事では、TOEFLライティングセクションのサンプル問題を紹介します。

ライティングセクションは、「論理の型」を覚えておくだけで、安定したスコアが取れるようになります。

採点基準も参考にしながら、詳しくみてみましょう。

TOEFLライティングの概要

TOEFLのライティングは、以下の2つのパートに分かれています。

  • パート1:Integrated Task
  • パート2:Independent Task

パート1:Integrated Task

パート1のIntegrated Taskは、要約問題です。リーディング、リスニングの後に、トピックの内容に関して要約を行います。

例えば、以下のような質問がきます。

Summarize the points made in the lecture, being sure to explain how they oppose specific points made in the reading passage.

制限時間は20分。文字数は、およそ150 ~225字です。

パート2:Independent Task

パート2のIndependent Taskは、エッセイ形式です。抽象的な質問に対して、自分独自の意見を論理的に展開する必要があります。

例えば、以下のような質問がきます。

Do you agree or disagree with the following statement?

It is better to have lots of different friends than it is to have just a few friends.

Use specific reasons and examples to support your answer.

制限時間は30分。文字数は、およそ300字です。

ライティングの採点基準

ライティングは、上記の2つの課題が0 ~ 5点で評価されて、その合計が0 ~ 30点のスコアに換算されます。

ETSが、評価される観点を公表しているので、確認してみましょう。以下のリンクから、確認することができます。

「英語で分かりにくい!」という方のために、簡易的な日本語のルーブリックも作成しました。

Integrated Taskの採点基準:

Independent Taskの採点基準:

ライティングの採点基準に関して、ポイントをまとめると以下のようになります。

  • ポイント1:文章のまとまりと分かりやすさ
  • ポイント2:使用できる語彙や構文の種類
  • ポイント3:論理構造
  • ポイント4:タスクとの関連性

上記のポイントを意識して、ライティングを行うことで、スコアを伸ばすために必要な改善点が明確になります。

TOEFLライティングのサンプル問題

採点基準がわかったところで、早速サンプル問題を解いてみましょう。

ライティングは、大きく分けて4つの段落で書くといいでしょう。各段落ごとに、各テーマが明確になり、読み手にとって分かりやすい文章になるからです。

参考までに、以下の段落構成に沿ってライティングをしてみてください。

  • 段落1:イントロダクション
  • 段落2:ボディ(要点1)
  • 段落3:ボディ(要点2)
  • 段落4:コンクルージョン or ボディ(要点3)

構成がわかったところで、実際の問題を見てみましょう。

Integrated Taskのサンプル問題と解説

今回は、以下のYouTube動画で扱われているサンプル問題を解いてみます。

リーディングパート:

YouTubeだと少し読みにくいので、以下にリーディングの文章を載せておきますね。

制限時間は3分です。

In the United States, employees typically work five days a week for eight hours each day. However, many employees want to work a four-day week and are willing to accept less pay in order to do so. A mandatory policy requiring companies to offer their employees the option of working a four-day workweek for four-fifths (80 percent) of their normal pay would benefit the economy as a whole as well as the individual companies and the employees who decided to take the option.

The shortened workweek would increase company profits because employees would feel more rested and alert, and as a result, they would make fewer costly errors in their work. Hiring more staff to ensure that the same amount of work would be accomplished would not result in additional payroll costs because four-day employees would only be paid 80 percent of the normal rate. In the end, companies would have fewer overworked and error-prone employees for the same money, which would increase company benefits.

For the country as a whole, one of the primary benefits of offering this option to employees is that it would reduce the unemployment rate. If many full-time employees started working fewer hours, some of their workloads would have to be shifted to others. Thus, for every four employees who went on an 80 percent week, a new employee could be hired at the 80 percent rate.

Finally, the option of a four-day workweek would be better for individual employees. Employees who could afford a lower salary in exchange for more free time could improve the quality of their lives by spending the extra time with their families, pursuing private interests or enjoying leisure activities.

リスニングパートは、[ 4:21 ]から始まります。

ライティング問題:

リスニングが終わって、すぐにライティングのタスクが質問されます。今回のタスクは、以下のものです。

制限時間は20分です。

Summarize the points made in the lecture.

Be sure to explain how they cast doubt on the specific points made in the reading passage.

ライティング問題の解説:

まずは、要点を確認しましょう。

今回のリーディング文章は、「勤務日数を減らすことのメリット」を挙げています。レクチャーでは、リーディング文章に対して教授が反論しています。

その旨を、イントロダクションで書きましょう。

The article states that a company benefits more when to add an option to employees that the five-day working employees can work for four days and receive 80 percent of normal pay. However, the professor explains that offering a four-day workweek to employees is not reasonable and refutes all three author’s reasons.

イントロダクションが書けたら、教授がレクチャーで説明した反論について一つづつ書き出していきます。ポイントは以下の通りです。

  • 反論ポイント1:雇用者が増えると支出が増える
  • 反論ポイント2:失業率の低下が見込めない
  • 反論ポイント3:社員の能力低下

上記の3つのポイントを、実際の例文とともに詳細に説明することで、安定して高いスコアを取得することができます。

Independent Taskのサンプル問題と解説

Integrated Taskが終わったら、すぐにIndependent Taskです。以下の構成で、文章を作っていきましょう。

  • 段落1:イントロダクション
  • 段落2:ボディ(主張の具体的な事例)
  • 段落3:ボディ(反論の打ち消し)
  • 段落4:コンクルージョン

それでは実際の問題を見てみましょう。

ライティング問題:

制限時間は30分です。やってみましょう。

Do you agree or disagree with the following statement?

Dissatisfaction leads to progress. Use specific reasons and examples to support your answer.

ライティング問題の解説:

エッセイ形式のIndependent Taskは、アウトラインを書くことが重要です。

アウトラインを書くことで、書いている途中で、論点がズレることを防いでくれるからです。

アウトラインを書き出すためには、以下の質問を自分にしてみましょう。

  • 質問1:この質問(主張)に対して自分が一番言いたいことは何か
  • 質問2:なぜそう思うのか
  • 質問3:理由をサポートする事例や、経験はあるか
  • 質問4:この主張に対して、考えられる反論はあるか
  • 質問5:反論をどのようにして打ち消すのか
  • 質問6:結局自分が言いたいことは何なのだろうか

上記の質問を、事前に考えておくだけでスムーズにライティングができます。なぜなら、一度でも考えたことがあるトピックはアウトプットできるからです。

ポイントは、上記の質問の答えを並べた時に、一貫性のある(説得力のある)主張が組み立てられているか、ということです。

アウトラインとは、要点を書き出すということ。要点をつなげて、一貫性がないということは、いくら文章を付け加えても、一貫性のないライティングになってしまいます。注意しましょう。

最後に

まずは短い文章からライティング勉強をはじめよう

「一貫性を持って!」「論理的に!」「具体的な例を出して!」と、たくさんのことを考えながらライティングを勉強しても、なかなか思ったような成果がでません。

そんな時は、ごくシンプルな質問を英語で論理的に答える、という勉強を行ってみましょう。

例えば、以下のような質問に論理的に答えてみましょう:

What do you think is the most important thing in life?
「人生で一番大切なものはなんですか」

シンプルな質問ですが、説得力を出すためには論理的に回答する必要があります。

ライティングは積極的にフィードバックをもらおう

自分で書いたものを、自分で見返しても、なかなか客観的にどこか悪いのかを理解できません。

書いている時は、「これはいいこと書いてるぞ!」と思ってるわけですから、当たり前ですよね。

客観的な改善点を知るためにも、ライティングは自分以外の人にフィードバックをもらうのがオススメです。

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英語の「今まで」と「これから」

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